レーザー治療とは
アレルギー性鼻炎や花粉症の治療として、当院では炭酸ガスレーザーを用いたレーザー治療を行っています。鼻の中の粘膜を照射することで粘膜に花粉などのアレルゲンが付着することを防ぎ、鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和すると言われています。 日帰りの手術になりますが、出血や痛みはほとんどなく、レーザーの照射時間は15分程度で終わります。
※レーザー治療ご希望の場合は事前予約制となります。
アレルギー性鼻炎に対する手術療法の選択
アレルギー性鼻炎による「鼻閉型または鼻閉を主とする充全型」の方にて、「レーザー治療」をご希望の方は、さかきばら耳鼻咽喉科にて一度ご相談下さい。
アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療の効果と特徴
アレルギー性鼻炎(花粉症 等)は、花粉やほこり、菌などが、鼻の中のヒダ部分(下鼻甲介)に付着した際、過剰に反応して炎症を起こすことで、くしゃみや鼻水、息がつまったりする状態です。
レーザー治療は完璧にアレルギーを除去できる治療法ではありません。レーザーを鼻粘膜に照射することによりアレルギーへの過剰反応を鈍らせることが可能です。鼻づまりに対しては90%以上の方、鼻水、くしゃみに関しては半数以上の方が改善されます。
- 表面麻酔の日帰り手術
(※初診にて、適正確認、レーザー治療のご説明後、手術日を決めています。) - 術後の痛みや出血が少ない
- 小児でも手術が可能な場合があります
- 処置後の副反応として一時的に鼻汁、鼻閉が悪化します
- 治療効果は永続的ではありませんが、再施行によって効果が戻ることが多い
- 複数回に分けて照射した方が長期的効果を得られます
- 花粉症に対しては原則的に季節前に照射を行います
- 花粉飛散期の照射は単回で強めに行います
レーザー治療当日の流れ
来院
レーザー治療は予約制になります。予約時間にお越しください。
麻酔
お鼻の状態を確認した後、局所麻酔液のついたガーゼを鼻の中に挿入し15分ほど待機していただきます。
レーザー照射
麻酔用ガーゼを取り除きレーザーを照射します。 痛みはほぼありませんが、焦げたにおいがします。両側の鼻の照射で合計15分程度で終了します。
治療後
治療直後から4、5日間は鼻水が出やすかったり、鼻づまりの症状がありますが、徐々に落ち着いてきますのでご安心下さい。治療後痛みを感じることもありますが、ほとんどの場合は痛み止めの服用でコントロールできます。
帰宅後
当日は激しい運動を避け、通常通りお過ごしください。強く鼻をかんだり、かさぶたを触ることは避けて下さい。鼻血が出なければ入浴も問題ありません。
術後1週間後以降
合計4回週1回の間隔で来院いただき術後の経過を確認します。お鼻の状態の確認とネブライザー治療を行います。