突発性難聴とは
突発性難聴とは突然片側の耳が聞こえなくなる、もしくは聞こえづらくなる難聴です。場合によっては耳鳴りやめまいを伴うこともあります。 治療の開始が遅れると聴力が回復する可能性が低くなってしまいますので、何かおかしいな?と感じたらすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
突発性難聴の症状
- 左右どちらかの難聴 (まれに両耳ともに症状がある場合があります)
- 耳鳴り
- めまい
- めまいから来る吐気や嘔吐
- 耳の詰まり感(耳閉感)
- 音が二重に聞こえる
- エコーがかかったように聞こえる
片方の耳は聞こえているため、ご自身に難聴が発生していると気づかず、耳の詰まり感、耳閉感を感じて来院される場合もあります。 病名に突発性とあるように朝起きると音が聞こえづらくなっていた、電話の音が急に聞こえづらくなったなど前触れなく突然聞こえづらくなることが特徴です。
難聴と言っても全ての音が聞こえなくなるわけではなく、ある一定の音域のみ聞こえづらくなるケースもあります。難聴の程度が軽いと『何となく聞こえづらい』という違和感は感じますが、会話には支障がないため、なかなか気づかず、治療開始が遅れてしまうこともあります。
突発性難聴の治療
基本的にステロイドを内服する投薬治療を行います。 一般的に症状が現れてから2週間以上経過していると聴力の回復が難しくなり、1か月経過すると難聴の状態が固定化してしまうと言われています。
早めの治療開始が聴力回復のポイントとなるため早めの受診をお願い致します。 お薬を服用しても改善しない場合や難聴が重度の場合、糖尿病などが理由でステロイド治療が難しい場合は入院や提携病院をご紹介することもあります。
突発性難聴の原因
突発性難聴は原因が明確には分かっていない疾患です。発症する際は強いストレス状態、過労、不眠、不規則な生活が続いている場合が多いです。お薬を服用するだけでなく、ストレスの軽減、生活習慣の改善などを心掛け、安静にすることが大切です。
日常生活での注意点
- 安静に過ごす
- 大きな音を聞かないようにする (イヤホンで音楽を聴くことなども控えてください)
- 急激な気圧の変化 (飛行機など乗り物の乗車は控えてください)
前述の通り強いストレス状態、過労、不眠、不規則な生活が引き金となっている場合があるので、しっかり休養を取りストレスの除去に努めましょう。